コレクションとして保管しておりました、江戸和竿の名工「先代竿かづ」作の特選ヤマベ竿です。特選は「流石」「独歩」と共に高級仕様の証となる角印の焼き印が付いた竿で,和竿のバイブル書となる葛島一美氏著の「焼き印の顔」にもその焼き印についての記載があります。作り・素材も一般の竿かづ銘よりもグレードが高く、この手の長さは通常7継程度のところ本竿は9継での作り、胴漆も深みのある手拭き仕上げとなります。節は2～6番は2節揃え、7～8番は3節揃えとなります。節部の芽書き、穂先の覆輪書き仕上げ等随所に手の込んだ作りとなります。状態も入魂の為数十分程度使用、その後は大事に保管しておりましたので未使用に近い状態です。経年保管に伴う微細な打ち身と一箇所胴漆が針でつついた程度のハゲがある程度です。穂先や口部の不具合や口塗の劣化等もありません。実釣は勿論の事、特選竿は数も少ないのでコレクションにも良い竿です。仕様は全長実測4.59ｍ、9継・2本仕舞、仕舞寸法61ｃｍ、重量61ｃｍとなります。竿の調子はヤマベ竿らしくしなやかに曲がりながら、張りも持ち合わせた良い竿です。付属は銘入りの口栓・竿袋及び替え穂＋替え穂入れと完品の状態です。貴重な竿ですので多少高めの出品ですが、価格以上の価値のある竿です。落札後の返品・キャンセルはご容赦願います。発送は宅急便100サイズでの対応予定です。