製品： バンダイ HGUCシリーズ
サイズ： 1/144スケール
使用頻度：2022.07/07完成備考:：武装に大型ミサイルランチャーを追加
陸戦型ジムです。 リヴァイブ版の陸線ガンダムやブルーディスティニーと近しい時期に発売されたのでフレーム等に共通のパーツ構造を持っています。 ジムのほうが量産機で簡易的なつくりなのだろうと思いがちなんですが、陸ガンやブルーディスティニーの短所になっている前腕部の要・合わせ目処理なところが文句なしに分割線モールド化されていたり頭部に合わせ目ゼロだったり、陸ガンのプレイバリューから欠如していた武装が含まれているなど、製品としては数段洗練されています。武装にはミサイルランチャーを追加。ナンバリングは「05」とし、劇中08小隊が所属していたコジマ大隊の友軍MSとした前提で外観を仕上げてあります。
キット構成への工作点各部のパネル形状を造形するスジ彫り状のモールドを掘りなおし。 ランナーを金型から抜く成形上の都合で側面側のそういった造形が浅くなっている部分が多いので(全体の３割ほど) スミ入れが可能になる程度に掘り直しています。 具体的には 胸部側面/腰フロントアーマー/大腿部側面/スネ側面/足首アーマー前面 になりますロケットランチャーとネットガンの円形光学センサー部にHアイズを使用しクリアレンズ化。 レンズ色は蛍光イエローグリーン仕上げ(裏面はシルバーで発色)。大型ミサイルランチャーを武装に追加。 コトブキヤMSGシリーズの製品。 ロングミサイル４発を射出するスタイルの武器。マスターグレードの陸戦型ジムにはこういった武器も純正で含まれていたりしますがこのHGUCには無かったのでこのように社外品から独自に用意。 設定どおりの武器よりも全長のある大型で、付属のロケットランチャー(バズーカ)と同じくグリップも可動するので肩に担いで構えるのも容易です。グリップは手首とのフィッティング工作済み。 製品としては成形色が全部グレーなので機体色にあわせたカラーリングにあわせてあります(マスキングしまくりで地獄でした)。 また、私のこれまでの出品作例にもあるようにメッキビーズ使用による細部ノズル追加工作とステンレス針を打ち込んでのピン打ちリベット追加工作もおこないました（彩り追加の工作）。
全体の基本的な製作は 各部接着を経ての合わせ目処理＆パーティングライン処理・サーフェーサー・ガイアカラーによる塗装（つや消しコート含む）。 ガンプラを完成製作させるスタンダードな工程でおこなっています。 スミ入れはタミヤのエナメル塗料流し込み。色はブラウン系を多用しています。 スミ入れ塗料が定着しにくい形状の部分などには0.05mmマーカーでのふき取り手法も使用しています。

塗装パターンは指定色にならいつつ、肩の上面や前腕などのパネル分けされたモールド面をブラック化するアクセントづけのアレンジをおこなったりしています。ホワイトはSEEDのバスターガンダム的なセールカラー。 ホワイトよりも肌色がベースになっています。 脚部前後面やサーベルラック開閉部などパネル面を境界とした面に発色を変えたホワイトを使用するなどの手法もおこなっています。小さいことですが、顔面部のアゴの先端はガンダムのように機体色(オレンジ)に変更。マシンガンなどの銃器は指定色だとグレーでまるごと塗りつぶしで芸がないので機関部(ガンメタ系)と外装(ブラック)など複数の色を配して多色化。フレームや関節類の塗装にはグレーではなく調色したガンメタルを使用。純色グリーンを混ぜての緑がかったガンメタル。咬ませるフレーム軸部にはパールカッパーも組み合わせてあります。 これらは装甲部と違いクリアー表現です。
以下、カラーガイド(※比率の%は曖昧な感覚的数値です)ホワイト部(明) ノーツフレッシュ70% ホワイト20% オレンジイエロー10% シャドー部にはミディアムブルーで暗くしたものを使用ホワイト部(暗) ノーツフレッシュ60% ホワイト20% オレンジイエロー10% ミディアムブルー10%オレンジ部 オレンジイエロー90% ブライトレッド10% シャドー部にはブライトレッドで暗くしたものを使用ブラック部 ブラック80% ホワイト20% 関節などのガンメタル部 シルバー60% 純色グリーン20% ブラック20%サーベルのビーム 発生部 ホワイト100% → 全体 蛍光ピンク100% → 先端部 純色バイオレットで暗く ～のグラデ塗装
細部のマーキング類は主にハイキューパーツ製。RBコーションデカールを主体に使用。 そのほか一部でクラウドデカールも導入して細部表記に使用してあります。
自作品の水転写デカールも数種を使用。 クリアデカールにレーザープリンターで印刷したもので水ににじむ心配なく使用できるものです。 定着にはかなり強めな軟化剤(10秒もつけるとデカールが溶解するハードタイプ)を使用。 新作デカールを日々累積しているため近頃では使用するデカールの過半数が自作水転写デカールによるものになっています。1 連邦陸軍「E.F.G.F」表記(レッド&ブラック)。 先日出品していたナイトシーカー等にも使用していたもの。 バンダイ製デカールの連邦地上軍「E.F.F」表記とは異なる陸軍限定表記で「ジョニーライデンの帰還」劇中などでも使用されているもの。 使用箇所は右肩前面/腰フロントアーマー右側。2.小隊ナンバリング表記の「05」。 キットの附属品が水転写デカールではなくシールなせいで使い物にならないゆえ、独自に描き起こしたもの。 ただ、設定どおりの書体表記のままだとイマイチ細くて力強さに欠けるうえ雑なので、陸軍表記「EFGF」や細部表記(MS PLATOON～的なもの)と組み合わせ、より大きくシールド面ギリギリのサイズのデザインに作り直しました。 数字の表記は陸軍表記らしく中央を縦方向に割りを入れたデザインにしてあります。 資料によれば08小隊を含むコジマ大隊のMSは全部で24機のようなので劇中のとおり1小隊に３機ずつなら使用ナンバーは01～08まで ～といった伏線から、08小隊以外の数字を無作為に選んでの「05」です。 使用箇所はシールド面。3.上腕部側面のドリル開口工作部に沿えて使用している細部表記。 先日出品していたナイトシーカーから使用開始した新作自作デザイン。 これまで他の作例でクラウドデカールのものを多用していた箇所ですが、使用頻度があまりに高いので似たような別デザインのものを独自に描き起こし量産。4.腰前面アーマー中央の六角形(レッド)の細部表記。 これも市販品デカールからの使用頻度が多いゆえに独自に量産したデザイン。5.関節可動部警告表記・CAUTION・先端打突警告表記 など諸々のお約束デザイン(歴代の自作デカールの累計)。 製品版には無いデザインやカラーを使うため、上記のエンブレムのようなシンボル的なものだけでなく関節まわりの目立たせる警告表記などに多用しています。全体のデカール使用パターンは、オレンジの面にはレッドの書式で、 ホワイトの面にはダークグレーあるいはレッドとのツートーンの書式で使用するようにしています。
機体各所にビーズ工作及びピン打ちによるメタル調細部ディテール工作もしてあります。暗い面へはゴールドメッキで、明るい面はシルバーメッキでの使用パターン。 今回はシルバーの1.5mmサイズにスチール調の発色のものを使用してみています(耐用性が良さそう)。ピン打ちリベット工作に使用しているのは有頭5号針(針の軸側0.6mm)です。針の太さとドリル開口穴のサイズをあわせ、接着なしにスナップフィットさせて固定しています
機体本体以外の付属品は
マシンガン 銀色のフレームストックとフォアグリップは展開可動。シールド 陸戦型ガンダムリヴァイブ版と同一品。 腕部マウントラッチ部が展開し特殊な保持位置をキープする機能あり。そのほか地面に立てておける脚を出したりもできますネットガン アニメ劇中では08小隊が砂漠戦で使用したもの。アプサラスの動きを封じ込めるため谷間にネットを展開させた装備。ロケットランチャー 形状としてはバズーカと呼べるもの。グリップ角度が可動するので肩にかつぐスタイルも余裕できまります大型ミサイルランチャー 追加武装。 ロケットランチャー同様グリップが可動大型ミサイルランチャーの附属ジョイントパーツ グリップ基部の側面などに取り付けられる3mm径丸棒軸規格の連結部品。特に用途があるわけではありませんが塗装完成させてあります。アイデア次第でのご利用を。ビームサーベル×2 サーベルグリップは劇中同様、脚部が開閉し収納できますが、完全収納されて見えなくなってしまう(収納されているのかどうかが外見的には判断がつかない)うえ、塗装の擦過ダメージが増すのも損なのでまだ収納したことはありません。手首バリエーションは純正手首 サーベル持ち手兼握り手（左右）/平手(左) 全合計３つになります。 引き金に人差し指をかける造形の銃器はないため全ての武器をサーベル持ち手で保持する仕様になっています。マーキングシール(未使用)ホイルシール(未使用) 組立説明書
以上です。連邦の陸軍機にめがない皆様にどうぞ。